2015年3月
細胞フィンガーフード
日本科学未来館さま からのご依頼で「細胞」をイメージしたフィンガーフードを作りました。
現在、常設展示会場で「細胞達研究開発中」というテーマの展示をされており、そのレセプションパ
ーティーでのお料理です。
色々と考えて、細胞に関係する器官を簡略化して表現してみました。
食べる方が、「あーこの部分ね。と何となくわかるわかる。」みたいな風になるといいなと思って。
そのため、生物の教科書を見たりしながら案を練りました。
グミでつくっています。
言うなれば「細胞型グミ」ですね。
水色の部分が細胞内になります。
外周は細胞膜です。
紫グミは「核」です。核内には
DNAの二重らせんがある。
といった設定です。
グミ板を作成し、円形型で抜いて
いきます。水色グミはブルーハワ
イで作りました。
紫グミはウェルチのグレープジュ
-スでつくっています。
パプリカ2色でDNAの2重らせん
を作ります。
この作業が一番大変でした。
パプリカを細く棒状にカットし、
それを薄くそいでいきます。
出来上がった2色のそれをゆっくり
なじませながら、らせん状にツイ
ストしていきます。
60本必要でしたが、60本完成す
るまでに4時間くらいかかりまし
た。
これは、「ミトコンドリア」です。
わかりますでしょうか?
クルトン、ハム、スライスチーズで
作られています。
ミトコンドリアのゾウリムシみたい
な形に薄切りパンとハムをはさみ
でカットしていきます。
内膜の部分はチーズを短い棒
状にカットし、それをジグザグに組
み合わせていき、「クリステ」みたく
してみましました。
パンはカリッと焼きクルトンにしま
す。ハムとクルトンの間にはハム
のパテを塗りました。
細胞膜の部分にある
「リン脂質2重層」に見立てていま
す。
ベースはじゃが芋のソテーです。
サワークリームを薄く塗り、イクラ
で親水性の頭部、三つ葉の茎で
疎水性の尾部をあらわしていま
す。
リン脂質2重層を知らない人には
何のことやらでしょうが、そういう
器官が細胞膜にはあるのです。
これも三つ葉を組んでいくのに
とっても時間がかかりました。
今回の任務は細かい作業が多く、結構肩がコリました。
それにしても、フィンガーフードで細胞を作ってみるなんて思いもしませんでしたが、
しかし、面白いお仕事でした!
細胞に限らず、体内のいろんな器官を表現できるのでは?
色々試してみたいですが、普通のパーティーでそんな料理が出てきたら
気味が悪いですね。
中国茶を楽しむ会
キッチンを利用し食について知識を深める会、食でつながる会で
中国茶を楽しむ春の会「香春茶会」を開催いたしました。
中国茶にとってもお詳しい、お友達の下條さんに 6種類ほどの中国茶を入れていただき
そのお茶の特徴や入れ方などについてお話を聞きながら、
お茶とともに手作りのお菓子やお料理との組み合わせを楽しむひとときです。
天井から中華風の房をつりさげての演出です。
グリーンとピンクがこの日のテーマカラーです。
茶譜です。
茶譜とはお茶のメニュー表にようなものです。
茶譜にある6種と花茶の7種を楽しみました。
花茶
飲んで楽しんだ後はガラスのポットに移し、
水を注ぎ、水中花として鑑賞する楽しみがあります。
高価な茶器もたくさんお持ちいただいて
それらを見るだけでも、目の保養になりました。
この日の一皿目は茶菓の盛り合わせです。
お菓子作りが得意な会のメンバーの鎌田さんには
柿の餡とクリームチーズのロール、浮島、大根餅
を作っていただきました。
全部で8種になります。
2皿目は鶏の蓮の葉包み焼きを
割包に胡瓜、白髪ねぎ、山椒の実など包んで
お召し上がりいただきました。
割包は手作りです。
蒸したてのあつあつを楽しんでいただきました。
鶏の蓮の葉包み焼き
乾燥した蓮の葉を水でもどしてから
鶏包んで焼きます。
蓮の葉の香りが鶏に移って、上品な味です。
お土産に花茶をお持ちいただきました。
ご参加のみなさんは中国茶の香りに癒され、
こころなしか、リラックスして帰られたように感じました。
下條さん、ご参加いただきました、みなさまありがとうございました!